【ユートピア小説】マンジュリア・ゲンチャナヨ村から | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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マンジュリア・ゲンチャナヨ村から招聘状がとどいた。

住宅無料、給与は現地工員の20倍以上を約束。
というものだった。

ゲンチャナヨ村というのは知らなかったが、マンジュリア国といえば、相続税や教育費なしで知られるユートピア国。

2つ返事でOKした。



飛行場に着くと、マンジュリア民族衣装を着けた切れ長目の八頭身が頬にチュッしてくれた。

八頭身に手を引かれて、国を代表する名車サンボに乗る。

実に優雅。
八頭身のはみ出た生脚など眺めていて、いつの間にか寝てしまった。

目覚めた時は、周りの風景が一変していた。

子どもの頃遊んで叱られた、肥溜め広場に似た臭いがする。
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その夜は、村始まって以来らしい特別料理が出た。

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確かにあれは、特別料理だった。

その夜は、雨漏りがほとんどしない立派な迎賓館で寝た。

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翌朝からのことは書けない。

最近やっと、洗面器飯に慣れてきたところだ。

確かに給与は、現地人の20倍以上だった。

洗面器飯と芋虫豆の毎日なら、多分楽な生活なのだろう。

ただし、飛行場のある町に出てラーメンなど食べたら、4、5杯で消えてしまう額だった。


また、確かに所得税もなかった。

が、コミュニティフィーとして、給与の4割りが天引きされた。

風邪をひいているが、いくら只でも、恐くて病院には行っていない。


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次は、いつ太陽を拝めるだろうか。

ここ3週間、朝からスモッグ日和である。


あっ、そうだ。
明日の最高気温はマイナス40度。
まだ、暖かいらしいが日本人にはこたえる。

少し暖かい服装で来てください。
芋虫豆と乾燥麺で、歓待いたします。

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漬物や野菜だって一口食べたら吐き出すくらい、いや、胸いっぱいになるほど感動的。
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こちらのトラニャンコも、熱烈歓迎。

お待ちしていまーす。

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