【記憶】ホップ2倍、淡麗キリリ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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今の私には、関係のなくなった世界の話である。

わずか10分程度のバスの中でうたた寝をし、家近くの停留所を寝過ごし、寂れた停留所で降りた。

去年までならバスど使わずに行けた場所も、乗り越して戻る道も、また遠い。

と、懐かしい匂いが漂ってきた。
イネ科植物を切った匂いである。
ビール麦か?いや、小麦か大麦だろうと感じた。


同時に、淡麗切れ味抜群の記事を書いている妖艶ブロガーさんの記事を思い出す。



南国ではビールを水代わりに、ほぼ毎日飲んでいた。
ビールの後は、だいたいが19番ホールとなる。


が、あまり続くと食傷気味になり、新たな刺激が欲しくなったりする。


その店は、膝に手をあてただけでピシャリとされる、ある意味新鮮な刺激を与えてくれた。


値段は、19番ホールより高かったが。


ある時、店の祭りがあって、普段なら見ないビキニ姿の馴染みの新人が、恥ずかしそうに舞台に上がっていた。


慣れない底が高いハイヒールを履いての歩きも、ぎこちなく泣きべそをかいているようにも見えた。


段から降りた少女は、まっすぐ私の席に来てくれた。

私は、独占欲とか嫉妬心とかが薄い欠陥人間である。

が、この時は嬉しくなりちょっと誇らしくもあった。



別の店では、ダンスをしようと腰あたりに手をあてた客にビンタしたとかで問題児であるが、容姿から彼女目当てに来る客が多いため、店では一匹狼的な猫がいた。


この猫が、私が入店すると他の客を置いて指名もしないのに来るようになった時にも、私には珍しい感情が湧いたりもした。


まあ、いまやわびしい昔話ではある。