シーンとしていた。
まさか、こんな数字になろうとは。
全員の顔が、そう語っていた。
私の不肖ゆえの不詳。
皆さんありがとう。
明日から療養に専念します。
と、けたたましい声が上がった。
『アンポンタン政治を許さない!』
あの、知られているなかでは、唯一昭和天皇を慟哭させた方だ。
と、そのときである。
その方の左背中奥の方向から、懐かしい波長が感じられた。
ねえ、どうして?
どうして逃げたの?
痛さに胸が張り裂けそうになった。
私の通信免許は既に切れている。
だいたい、もうその力もない。
が、あの時は昨日の夕飯よりはっきり覚えている。
私だって泣きたいくらい、つらかったのだ。
パソコンがウィルスに犯されハードもすぐ壊れる。
だから、けして他人と繋いではいけない。
繋いだら、相手も……。
そう脅かされ、それを信じていた。
愛するがゆえに無視した。
分かってくれるだろうか。
今でも、自転車置場で待っていてくれたあなたを忘れない。
と、そこで急に通信が途絶えた。