疲れた時には、ベートーベン第5あたりを聴いて,、こころのエネルギー補給をしている。
第5といえば第1楽章で、トスカニーニかカラヤンということになるだろうが、さっきYoutubeでドゥダメル指揮のものを聴いた。
久々に音楽に感動した。
トスカニーニやカラヤンは確かに素晴らしいが、私にはきれいすぎた。
個々の楽器や音が、立ち過ぎているのだ。
それに対してドゥダメルのものは、個々に生きていながら自己主張しすぎていない。
特に、第3楽章から第4楽章への移行部は、私の最も好みである演奏だった。
テンポもベームやフルトベングラーのようなテンポへの忍耐も必要なければ、トスカニーニのような几帳面すぎる速さもない。
ピアニシモに近いチェロやコントラバスと、泣くようなバイオリンのピチカート。
ほとんど聞き取れないティンパ二。
これらが一挙に大きくなり、管楽器とともにフォルテシモへと移っていく過程は震えがくる。
Youtubeでトスカニーニやカラヤンの演奏を再度聴いたが、やはりドゥダメルのが素晴らしい。
第1楽章も独自の解釈演奏があり、すごいぞと思った。
すごい指揮者がいたのだなあと、今頃になって感激した。