今から、3350年前のアジア。
現在では、エジプトと呼ばれている地域の話だ。
ここで世界最初の大宗教改革がなされた。
その主は、日本ではツタンカーメンと呼ばれるようになった悲劇の王の父親、アクエンアテンである。
この改革の激しさは、おそらく日本人には理解が難しい。
当時のエジプトは新王国時代と呼ばれ、本来複数の神々が存在し、それぞれを祀る幾多の神殿があった。
が、アクエンアテンは、絶対唯一神として太陽の光だけを信仰するようにしたのだ。
この改革は過激過ぎ、ツタンカーメン王が若くしてなくなったのも、そこに原因を求める学者もいる。
(反対派からの暗殺)
また、この時代はエジプト歴史からも削除されていたため、ツタンカーメン王の存在もまた、ごく最近まで知られていなった。
これが幸いして、ツタンカーメンの墓は、20世紀まで荒らされずに残った。
アマルナ宗教改革は結果的に失敗するが、これが現在の世界を動かす力になっている。
光絶対唯一神はやがて、ヤッハッエと名前を変え、ムシャに率いられた一行はエジプトを去り、約束の地を求めて、数千年の流浪の旅が続く。
ヤッハッエまたはヤーベに関しては、日本でエホバなどと誤った呼び方をするところもあるが。
約束の地とは、モッシャなどの先祖であるアブラハムが、イラクから移動して一時居を構えた場所た。
モッシャに率いられてエジプトを逃げ出した民の中には、絶対唯一神に疑問を抱き、かつての八百万の神々に帰依し、砂漠での苦難の日々を嘆きエジプトを懐かしむ民も多く出てくる。
エジプト(ミツリ→祭り)イアウ(祝う)輩だ。
旧約聖書では、そうした輩は全員殺されている。
書物には残っていないが、マアト(誠)に従い、八百万の神々に民の安寧を祈願する天皇の役割に、それは残っている。
さらに詳しくは、天皇は近づいてはならない伊勢の鏡の裏にある文字を見れば一目瞭然である。
ただし、これを見た者は文部大臣であろうと……。
ハンナプトラの世界の話だ。