【小説。遺言】わが愛しき娘へ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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この手紙がお前の眼に届く頃には、俺ももういない、

たぶん、妻と同じ運命にあっているだろう。


お前にもやっとわかってきたかもしれないが、たぶんお前もこの国を動かす人形になっている。


また、その地位から外れたなら、おそらくお前も私と同じ運命が待っている。


だから、ああ言ったのだ。


歴史を作らねばならないと。




さらに、忘れるな。


我ら3家が、この国を動かしてきたのだと。





しかし、その理由を言ってはならない。


庶民たちは、我ら3家も同じ種だと信じているのだから。


この、はるか昔から続く3家持ち回りの風習を守ることで、我らは郡の王でありつづけた。


これに関しては、◇◇に明記し・・・・・・・以下、文面消失。