【記憶】人権侵害か生活援助か | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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今の日本だと、たぶん犯罪行為に近いものだろう。


その子は、コンケーンあたりから夢のクルンテープに売られてきたのだった。


親の生活をささえるために、数万円で売られたらしい。


5万円で銃が買えたり、人の命のやり取りさえあるところだ。


それはけして珍しくはないものだった。



とある人権家と称する方が、それの阻止に動いた。


人身売買だ!人権無視だ!というのである。


即その作業阻止に動いた。


その作業は、国が認める職業ではあったし、田舎で毎回の飯にもありつけない日々よりははるかに良いものと彼女は考えていた。


が、ある日突然職を失った。



田舎に帰っても、荒涼とした黄色い土があるだけだ。



一家は、数か月後に誰も観なくなった。




結果的に、その人権家は、一家の生活を破壊しただけではなく、命まで奪ってしまった。



自分の価値観だけで、その後の対策も考えずに行動することは、時に大きな悲劇を生む。










★これは一応小説です。