現代の日本は、マスコミの力が大きい。
だから、マスコミなどが間違った日本語を使ったりすると、それが正しいものになってくる。
とくに有名なのが放射能だが、これは昭和20年代後半に作った映画『ゴジラ』から誤用が始まり。東日本大地震で事故を起こした福島第一で、間違った日本語が一般的になってきた。
最近は、一部放送局などは少しずつ正しい表現に戻りつつあるが、インターネット世界などでは間違い表現が跋扈している。
そんな間違い表現だが、今や一部世界では常識となった間違い表現を挙げてみよう。
科学好きなお年寄りには簡単かもしれないが、若い方だと、理系の方でさえどこが間違っているのか気づかないこともあるだろう。
ブログなどでは、自称専門家が平気で似たことを書いたり発言したりしているから、かなり難しい。
何が間違いかわかりますか?
ーーーーーーーーー科学的に奇妙な(間違っている)表現例ーーーーーーーーーーー
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福島原発事故では、福島だけではなく関東にも多くの放射能が降り注いだ。
→追加訂正;科学的に意味不明。
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この酒うまいですね。
そりゃそうだよ。大吟醸だから、米と米麹しか使っていないから。
→追加訂正;言葉の定義を勘違いしている例。
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このキノコは、酵素であるビタミンたっぷり。
→追加訂正;問題外の例。あまりに基礎に欠ける。
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この食品は、カリウムたっぷり。
セシウム134も137も測定限界の0.01ベクレル未満ですから、ほとんど0シーベルトです。
だから、こっちの30ベクレルもある米より健康食で安全です。
→追加訂正;科学的知識不足から、謳い文句に騙されやすい例。
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ビタミンDたっぷりなサプリメント。
しいたけの300倍ものビタミンDが入っています。
ぜひ赤ちゃんにもどうぞ。
→追加訂正;これは言葉の問題というより、勘違いさせる文の例です。
言葉自体には問題がありません。ただし、こうたし謳い文句を信じると、生命さえ危険になる場合があります。
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20世紀に入って、地球温暖化はますます顕著になってきた。
なお、地球温暖化とは、地球が温かくなることである。
→追加訂正;これは意地悪問題かもしれません。政治家も意味を理解しているのかどうかはともかく、よく使っています。
気象庁などでは、ここでいう地球温暖化とは……と、科学的な地球温暖化と政治的な地球温暖化を区別していました。
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癌などの真菌は、ますます増えている。
→追加訂正;問題外の例。