【悩み】似て非なるもの | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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ある人が言った。

あら、白いマンサクよ。綺麗ね。

   いや、それはね。シキミと言って、触るのも危険だよ。








また、ある人はこう言った。

クチナシねえ。ああ、いい香りが漂ってきそう。

    シキビは死人にはいい香り感じるっでしょうが・・・・。






八角がこんな山奥に生えているなんて!

   いや、そりゃシキミです。それだけ口にしたら三途の川に強制旅行!








あの人は、本当に素晴らしいわ。慈善家でもあるし・・・・・。

    うーーん。


これは思っていることを言えなかった。

つい最近までは、すごい人と思っていた方がいる。

が、あることで、その人のまわりの空気を吸ってしまったことがあった。


噂では、

酸素いっぱいの素晴らしい空気だった。

が、私が知ってしまった物は、塩素の漂う世界で、一瞬声がでなくなった。




世の中には、そんなこともあるだろう。

しかしそれを、いまだに夢見ている人に伝えることは悪かもしれない。

知ったところで、どうなるものでもないし、それは本人が望んだものかどうかもわからない。


でも、怖い世界があるのは確かなようだ。


実際には全く関わることの無いだろう人に、マンサクと思っているものは、それが猛毒のシキミだと教えても仕方がない。


夢を見たまま逝ってしまうなら、そっちのがいいかもしれない。


まあ、どっかの公共放送にたいに、朝の連続ドラマで、常人が口にしたら危険だなというものを流したりするところもありますけどね。


修業や生活のために無理やりやることと、一般人がお茶することとを同一視してはいけない。


そう思った。



しかしなあ。

たぶん一生関わらずにいることなら、夢世界に漂って逝くことは幸せなんだろうな。


そんなことを思った朝。



確かに、世の中には知らない方がいいこともありそうだ。





好意的な見方をすると、あまりに大きくなりいろんな人が関わるようになる.

そうなると、本人さえ知らない本人の名前を冠に付けた大きなプロジェクトがあったりする。


某国では1000万円あれば、一生暮らせる。


一方、誕生日プレゼントに、数千億円の価値あるものを送ったりする人もいた。

小さい国が買える値段だ。

見方を変えると、生きていられるためには、一般人が持っているには、あまりに危険すぎるものだが。



世の中、いろいろだ。