今回の安保法案には絶対反対を表明していらっしゃる、たまにお邪魔するブロガーさんがいる。
その方は、知識・経験共に私など足下にも及ばない方であり、意見や見方はだいたい正反対だが、尊敬している。
そんな中で、ひとつだけ全く同感だと拍手したことがある。
それは、日本におけるデモとはおそらくデモをする者にとり、世界一安全なものだろうということだ。
これには、深く同意する。
ただ問題は、デモをしている人のどれ程がそう感じているかだ。
件のブロガーさんは、警察国家研究者でもある。
だから、現在の日本のデモの優雅さは実感として捉えているに相違ない。
が、あのシールズとかいう若者に引っ張られた集団を見る限り、どうもそうした自覚があるのか、極めて疑問だ。
穿った見方をすれば、大型連休前にデモを止められて、安心している人もいるだろう。
今はそういうことがあるのかどうか知らないが、もし昔のやり方をしてデモ動員をかけている団体があったなら、こちらもほっとしているだろう。
海外などのスポンサーからの金が入らないならば、自腹でデモ動員費用を捻出しなければならないからだ。
もちろん、自主的にデモに参加した場合には関係ないが。
ところで、あのデモには、未成年という理由ではなく、選挙権がない人はどれ程いたのだろうか。
こうした方々が、安全にデモに参加できる国も珍しいだろう。
彼らの場合は、警察国家の怖さを体験していたりするのだろう。
デモをする方々。
お疲れ様です。
でも、安全にデモをできる幸せを分かっている?
特に、日本国籍もない方々。
首相の名前を漢字で書けない方々。
ご自覚は、ありますか?