【話題の作品】ひげの隊長とあかりちゃん | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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よくお邪魔するが、垣根から覗いただけでいることが多いブロガーさんがいる。


私とは支持する政策などは違っているようだが、その感性などに感心させられ勉強させられている。


その方が、ひげの隊長、つまり佐藤参議院議員と高校生らしい女性の間でかわされる安保法案の動画に関して、そのカウンター的動画(ひげの隊長に教えてあげてみた)をアップされていた。



なかなか良くできた動画だから、某政党がらみのプロか、かなりのマニアが関係していそうな気配だ。


それを観た佐藤議員も、上手いですね!と笑顔で称賛?していた。

隊長(佐藤議員自身)の茶化し方もうまいと。




で、私はこう感じた。


日本人用には、素晴らしい作品だ。

ただし、現実味はない。


岸総理の安保法案時に、国会をデモ隊が取り囲み犠牲者まで出してしまった、日米安全保障条約。


この時は、私はまだ小学生にもなっていなかったから、後で映像で見たりして知っているだけだ。


この時、条約を結ぶと戦争になるとされた。

が、戦争は起きなかった。




次の70年安保はよく覚えている。

中学から高校性の時だった。


テレビニュースは、ほぼ連日国会や東大でのデモを映していた。


私の住んでいるようなイノシシ村ではほとんど別世界の話だったが、東京あたりでは高校もすごかったと言う話を聞いた。


だから、私には大学に行くまでデモとかは全く無縁だった。


この時も、安保は破棄すべき、戦争になると言われた。

が、戦争にはならなかった。




そして80年安保。

東京などは比較的静かだったようだが、その風はみちのくにも吹いてきた。


そこで、こんなエピソードがある。



何かの会話の中で、『大学紛争』というマスコミが使っている言葉を口にして叱られたことがあった。


間違った表現をするなと。

『大学闘争』なのだと。



私が大学2年生になる時は、最初の安保から20年目に当たり、田舎大学でも過去最大のデモや学校休校があり、その年はおよそ3割の仲間が留年した。


確か、校内でも5人以上集まりは禁じられた。




学校があまりに荒れたため、校内に制服・私服の警官が入ることを許可され、夜の麻雀の打ち合わせも校内ではできなくなっていた。

当時は、もちろん携帯電話などない。

気の弱い友人は学校に行くことをおそれ、それで留年した。





話を戻そう。



噂の動画は、ひげ体調の安保法案に対して、あかりちゃんという高校生が1つ1つ反論していくものだ。


全体が日本人らしい性善説で語られていて、ごく普通の素直な日本人なら納得してしまうだろう。

私には、そう思えた。




が、そこはひね爺である。


まだ詳しいデータを提示できないが、こんな疑問を覚えた。


1;スクランブル(緊急発信)に関してあかりちゃんは、ひげ隊長が比較した10年前との比較はおかしい。  

  確かに10年前の7倍に増えているが、冷戦時代にはそれより多かったことがあると指摘した。


  これは正しいだろう。

  ただし、冷戦時代とは中身が違うはず。

  冷戦時代のスクランブルの多くは、北部方面、つまりソ連機の接近または北海道着陸だったろう。

  が、最近は中国機が増えているはず。

  こうした中身の検討が不十分である。

  特に中国機は照準を合わせる行為までしている。

  他国なら、この時点で攻撃とみなし、自衛策として攻撃しているだろう。

  さらに異常接近や、国際法無視の航空防衛圏設定など、スクランブル対象と内容を考慮すべきだ。







2;中国漁船のどこが脅威か?と言う件に関して

  中国漁船は、多くの場合漁船を装った共産軍やアルバイトの暴徒である場合が多い。

  外見で考えてはいけない。

  さらに、辺野古では珊瑚が!とか言っているが、中国船の珊瑚破壊ははなはだしい。

   なぜ、環境団体は中国に抗議しないのだろうか。

  一部の環境団体は、日本の国防を妨げるのが目的であり、環境保護が目的ではないことも知るべき。


  また、北朝鮮の工作船のように、銃器をふんだんに装備した一見漁船もある。

  外見が漁船なのに、脅威を感じるのはおかしいという見方は甘すぎる。








3;救助に軍艦などを使うべきではなく、民間船でという考え

  お花畑である。

  軍船(日本では軍艦や軍船とは呼ばないが、武器をそろえた船)だからこそ救助に向かえるし安全。

  民間船では、狙われるから危険すぎる。

  銃器のない民間船は襲われないから民間船にすべきだ!、と言う考えは、苦笑しか出ない。

  そんなことを言ったら、ソマリアやアンダマンで民間船が海賊に襲われたりしないだろう。

  また、PKOで自衛隊がソマリアに出向く必要もない。


  あまりに非現実的、お花畑である。










4;話合いで解決が政治家のやることだと言う意見。

  仰るとおりである。

  しかしそれは、同じ価値観や感性を持っている相手の場合だ。

  世の中には、旅人を襲って生活することが村の決まりみたいな場所もあった。

  いや、日本人にとっては似たように見える場合は、今もあるだろう。

  また、殺すことを使命とする人や団体もあるかもしれない。


  このあたりは、日本人の意識で考えてはいけない。


  すぐお隣に、国際法は無視するは、契約は無視するは、商品をコピーして自分が本家だと言うは。

  そんなところもありますよね。


  それから、数千万人を殺しておきながら、人権が!とかいう国連の理事国もありますよ。

  国土の2倍の土地を奪っておきながら、侵略された!という所もあります。






ずいぶんひねた見方と思われる方も多いでしょう。


でも、私はそう思いました。




戦闘地での兵士を前に『平和憲法で!』とか『おたがいのために』とか『話し合いましょう』とか言っても、

高い確率で、ズドンだと思いますけどね。


歌と踊りで、楽しく反戦運動などという平和を冒涜していると思われてもやむを得ないほど、平和ボケのお花畑さん国会議員あたりには、一度スーダンなりチャドなりに行かれたらどうなのでしょうか。


私は行ったことがありませんし、行きたいとも思いませんがね。




でも、踊りと歌で楽しく平和をなどと寝言を言っていたら、必死で我々の安全を現場で守ってくれている方々に失礼です。



馬鹿も休み休み言え!!!!!!!


と言いたくなります。