以前触れたことがあるが、日本ほどグーグルマップstreetビューで見に行ける場所が多い国は、世界にないだろう。
日本全図で見ると、日本全土がグーグルマップストリートビューの対応地になってしまう。
例えば日本のマスコミが中国と呼んでいる所は、香港やマカオなど、最近まで外国だったところにしか使用できない。
北朝鮮は皆無であり、韓国にしろソウル・プサン・チェジュのごく一部だけしか使えない。国全体では、ほとんど使えない。
一方日本だと、富士山の登山ルートまでstreetビューが使える。
また、尾瀬のような湿原でさえ、メインの木橋には使用できてしまう。
日本にいると何でもないことに感じてしまうし、意識さえしたことさえないかもしれないが、これはすごいことだ。
橋の写真を撮っても銃殺されないし、電信柱をバックに記念撮影しても逮捕されたりむち打ちにされたりしない。
なんと平和な国だろうか。
だいたい、全国津々浦々、護衛なしで道を撮影できるということだけで驚嘆ものだ。
さらに、各国の大使館やら領事館の写真まである。
すごいことだ。
国によっては、命がいくつあっても足りない。
しかしながら、そんな日本でもGoogleマップstreetビューがまだ使えない場所がある。
いや、とんでもない山奥の道じゃないですよ。
日本の場合は、車より鹿やイノシシの利用が多いような道までstreetビュー対応しています。
私が言いたいのは、ここ。
こんな立派な宿泊施設のある温泉ですが、ここに行くまでの数キロメートルの道は、Googleマップstreetビューで確認できません。
地図を見てみましょう。
平家の隠れ里といわれる平家平温泉までは青(streetビュー対応)ですが、その左(西)にある、八丁湯・加仁湯・日光沢温泉あたりは、適用外です。
これは、サービスをしていないのではなく、してはいけない地域だからです。
環境保護のため、この地域へのマイカー乗り入れは禁止になっています。
そうした条例ができる前にマイカーで行った事がありますが、車でも相当遠かったです。
遠い将来は、ここにもGoogleマップstreetビューの手が伸びるでしょう。
ただし、そのためにはグーグルマップ社員かアルバイトは、重い機材を担ぎながら、往復3時間の行程を
歩か無ければならないでしょうね。
いいところです。
栃木県人生まれである私にも、相当な秘境である温泉。
定期バスもありません。
走れるのは、宿の車だけ。
でも、おすすめです。
なお、ここに至るには那須塩原温泉から入るのが一般的ですが、戦場が原から入っていく手もあります。
ただしこれは相当心臓に悪い道ですから、あまりお勧めできませんし、帰れなくなる場合もありそうです。