【枯尾花】水龍(ナーガ)の正体 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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東南アジアなどでは、ナーガという龍が出てくる。


ナーガと言う言葉はナーム(水→川)という言葉の派生語と思われるが、このナーガは日本語にも影響を与えている。


長い、流れ、縄、巳輪、三輪などだ。

また、くちなわ(蛇)や那覇、名瀬、名護なども、ナーガから導き出された言葉かもしれない。



長良川とはそう考えると、川・川という意味になるだろう。


大国主の本体ともされる三輪神の象徴は大きな繩である注連縄であり、その本体は巳輪(蛇)でもある。


大国主の別名のひとつであるシコヲは、男性器の象徴であり、これは蛇とも似たものだ。


ギリシャのオリオン神話とほぼ同じ神話であるヤマタノオロチ伝説に出てくるのも、蛇(=川の洪水)だろう。


また、処女に夜だけくる男の正体は蛇だったという伝説は、日本各地に残っている。


この話は、伊弉諾・伊弉冉神話と共に、ハーデス神話との関連を思い起こさせる。



ヤマタノオロチから神剣が出てきたというのは、川から取れた砂鉄から鉄剣が作られたことも推測できる。


東南アジアの川は、まさにナーガ(龍)のようだ。



これ等の地域は、ほぼ毎年雨季には大洪水が発生し、大きな被害をこうむった。


オリオン神話の起源であるエジプトやメソポタミアなどでも、定期的な夏の洪水があった。


こうした自然の脅威が、龍という神獣を産み出したのだろう。





わき道にそれるが、伊良部島のイラブは永良部島と同じエラブ(蛇)のことだろうし、ハブはハミ(蛇)と同じく中東語から変化した言葉だろう。