何度か記事にしているように、特定マスコミというのは事実ではなく、事実にしたいことや読者にイメージを作ったり、それで世論を形成しているかのような場合を感じる。
しかしながら、こうしたことはマスコミに限らない。
このサイトのようなブログも同様だ。
よく目にするのが、意味もなく原発や天災の恐怖を呼び起こすものだろう。
例えば、あるところでヨウ素同位体が検出されたという話で考えてみよう。
この場合、最低でも以下のようなことは考えるべきだろう。
1;検出した機関はどこなのか。また、それは信用に足る機関なのか。
2;検出した量はどの程度なのか(単位は明示されているかなど)。、
3;検出した量は、人体などにどの程度の影響があるものなのか。
などだ。
例えば、ある場所からヨウ素131が検出されたからと言って、それは再臨界を意味するわけではないだろう。
ある状況においては、原発に関係なく検出される場合があるだろう。
例えば医療機関などから排出される薬剤や、それを使った患者などの排出物からも検出されるに違いない。
だから、ある事象があったら、特定事項に決めつけてしまうのはあまりに単純な考えだ。
また、その検出にしても、他で検出されないのは検出限界以下だからであり、無いということではない。
逆の見方をすれば、ある場所でのみ検出された場合には、それは測定箇所で検出限界をわずかに超えていたか、測定機器の精度が違ったりした場合や誤差範囲の可能性もある。
こうしたことを考えなくてはいけない。
それを、あれが出たから再臨界だなどというのは、いかに科学的な考えができないかを物語っていると考えている。
が、ブログなどでは、そうした浅はかな記事を見ることがある。