昼に記事を書いたように、産経の加藤さんがやっと解放された。
アメリカあたりなら、戦争や政治介入の口実に使える内容のむちゃくちゃな拘束だ。
もっとも、あちらの司法は対馬仏像盗難事件でもわかるようにむちゃくちゃなのが当たり前だから、別の見方をすると通常運転なのだろう。
さて、今回の解放に関しては、マスコミなどでは主に次のようなことが言われているようだ。
1;米国への気兼ね
・・・・・・あちらでどうだすごいだろうと胸を張っていたアメリカ製の兵器輸入予定。
ところが中国が文句を言ったら、急に話がしぼんでしまった。
一時は、1面で自慢していたマスコミも、最近はさっぱり音無だ。
次回の朴大統領訪米の際に、これ以上アメリカを怒らせたくない。
2;日本への配慮
・・・・・・・日本からの旅行者が激減し、観光業界やソウルなどの商店街が悲鳴をあげている。
さらに、輸出機器の大半は日本からの輸入品に頼っている・
安倍首相は民主党時代のように、恐喝におどされない。
あんまりこれを続けると、経済からも圧力がかかる。
3;人道上の理由
・・・・・・・加藤さんの母親が高齢で入院した。
儒の国なので、父母を慮るのは最高の礼。
ということで、解放した。
4;調査完了し、呼び出しにも応じる書面を得た。
・・・・・・・基本的な調査は完了し、今後加藤さんが呼び出しに応じる確約をする書面を得た。
なーんていうことが、まことしやかに報道されている。
たぶんそれも大きな理由でしょうね。
でも、報道しないこともありますようね。
今や朴クネ政権は風前の灯火。
李元大統領の兆ウォン単位の国の金の無駄使いを洗っていたら、自分の身の回りでぼやが起きてしまった。
個人名や賄賂額がはっきりわかるメモまで出てきてしまった。
メモを残した元国会議員の当該会長は、数日前に自殺(と報道)。
かつ、死の直前に数名に電話をかけていたことも判明。
支持率が4割と最低記録に近づき、いよいよ大統領の周りに黒雲が上がってきた。
こうなると、検察や警察も急に大統領から距離を置くようになる。
今回の加藤さん解放劇にも、こうしたことがあるんのはないでしょうか。
実際、2~3日前には、大統領批判ビラが大量にソウル市内で巻かれていたようですから。
さらに、せっかく力を入れて作った日本軍を悪魔とする冊子も、アメリカの多くの議員から受け取り拒否にあっている。
仲間と思っていたらしい米国民主党議員からも、受け取り拒否にあっている模様。
日本の民主党議員の先生方は、このあたりはどうか知りませんが。
海外などには、誠意とか事実ではなく、損得勘定で判断する方がかなりいます。
いや、日本にもいるでしょうが、それは日本人としては少数派ではないでしょうか。
で、そんな損得勘定で考えると、今回の加藤さんの拘束と解放が理解できてきます。
そう考えました。