ここ1年間に起きた、M5以上(USGS計算値)の地震です。
9割以上が、プレートの継ぎ目(茶色い線付近)で発生しています。
アフリカ東部の大地溝帯はプレートの継ぎ目だろうと思っていましたが、USGS(アメリカ地質研究所)ではそうした解釈はしていないようです。地形や地震頻度からして、私は勝手にプレートの継ぎ目だと勘違いしていました。
なお、Mの値と被害や揺れは直接は関係がありません。
M値(マグニチュード)と言うのは、地震自体のエネルギーを推定したものであり、揺れには関係が無いからです。
また揺れ(震度)は、国によって表示が違います。
これは、台風なども同様ですが、日本では台風の階級付けはしていません。
この図には載せていませんが、火山噴火もほぼこのプレートの継ぎ目上で発生しています。
昨年度は、
日本では御岳山の噴火で多くのの犠牲者が出てしまいました。これは残念であり、悲しい事件・事故でした。
ただ、この噴火は規模としては非常に小さいものでした。
昨年度の大きな火山噴火は、中南米、アリューシャン、インドネシアからフィジー付近に集中しており、これは地震頻度とほぼ正の相関関係があります。
現在恐れられている火山噴火としては、アメリカ大陸・イエローストーン、朝鮮半島・白頭山などがあります。
日本のマスコミでは、近々の巨大地震の可能性の高いものとして、東海・東南海・南海地震がよく報じられます。
確かに、その可能性はあるでしょうが、それよりも直近の巨大地震のおそれを考えなくてはいけないのは、チリ南部・インドネシア・パプアニューギニア・ソロモン諸島・バヌアツ・フィジー・トンガ・カムチャッカ・千島・アリューシャン・グアテマラ・エルサルバドル・ニカラグア・プエルトリコあたりだろうと思っています。
ただ、被害の大きなものとしては雲南あたりでしょうし、小規模でも大騒ぎとなる可能性のあるのはオクラホマ州やカンザス州あたりかも知れません。