【サリン事件】あれから20年 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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この日のことは、東日本大地震や911の時ほどではないが、かなりよく覚えている。


それはまだ塾の講師をしていた頃であり、そろそろ職を変えなければと思っていた頃だった。


のんびり起きた私は、テレビ画面に写されている状況を把握するまでにしばらく時間がかかった。

とともに、ある疑惑が浮かんできた。

それは、まだマスコミは報道していなかったが、あるいはオウムあたりの仕業ではなかろうかと。


なぜそう思えたのかは、今でも分からない。

が、直感的にそう思ったことは確かだ。


さらに、松本の事件で知ったサリンなどの仲間ではなかろうかとも思った。


この事件は、まだ終わっていない。


いまだに後遺症に苦しむ方々が大勢いらっしゃる。


ところが、この集団の生き残りが、いまだに活動している。

いや、そればかりか、最近勢いが復活してきたとも聞く。


当時のマスコミは、オウムを使ってかなり派手にもうけていたろう。

彼らを画面に出せば視聴率が上がり、それは広告主から得る金を上げることができただろうからだ。


とくに、一部の放送局はずいぶん彼らを持ち上げていた。

一部の知識人とか、コメンテーターとか教授とかは、彼らを崇拝したりさえしていた。。



そしてあれが起きた。

いまなお、何百人と言う方々が後遺症に苦しんでいるに違いない。


今の若い人たちの中には、そうした事実を知らない人がたくさんいるのだろう。


裁判も続いている。


いや、川崎や尼崎事件でも同じだが、裁判が終わったところで、それで事件が終わったわけではない。


いくら裁判で決着がつこうが、亡くなったものは帰ってこないのだから。




いつも言っているが、マスコミは被害者に厳しい。

被害者のことは事細かく報道する。

しかしながら、加害者には優しい。


とくに特定のマスコミは、特定の加害者をかばったりする。

ほとんどの場合、本名さえ隠して報道する。

へんなことである。


犯罪は犠牲者の涙を誘えば減るものではない。

加害者を、できる限り減らすことだ。

加害者をかばい隠すことが、これを減らすことに有効だとは私には思えない。


一部マスコミ等を日本の手に戻すこと。

これも重要だと、私は考えている。


ものすごく難しいことだろうが。