お年を召した方なら、天孫降臨という言葉を聞いたことがあると思います。
神の中の神・天照大御神の孫と言うことになっている、瓊瓊杵尊または邇邇芸命(ニニギノミコト)の事です。
古事記では、このニニギはヒコホノニニギと言う名前になっています。
最初に日本・九州の高千穂に降り立ち、日本の正統な支配者となる神です。
神話では、現在の天皇家の大先祖と言うことになっています。
この高千穂に降り立つという伝説は、遠くからやってきて高千穂付近に本拠地を設けたという解釈ができます。
おそらく、遠方から長旅の末、その付近に居を構えたのでしょう。
神や古い大王の名前には、何らかの意味を含むものです。
たとえば、現在では意味不明のミコト、ミカドとは聖油を塗られた正統な王という解釈や、タラシとはサアラアつまり太陽の息子【=大王)と言った意味だろうというような推測です。
ということで、ヒコホノニニギについてはこんな翻訳をしてみました。
こうすれば、ヒコホノニニギという不思議な名前も、なんとなく納得できます。