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これは、以前記事にした内容を少し詳しく書き直したSFです。
推測の根拠となる記述はほぼ事実ですが、本当に関係するかどうかは別です。
こんな推論もできますよ、という話です。
でも、日本の神々を古代のエジプト語で考えると、恐ろしいほど神の名前の意味が一致します。
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日本神話には、イザナギ・イザナギの生んだ三貴子というものが出てくる。
天照大御神(アマテラスオオミカミ)、須佐之男尊(スサノオノミコト)はよく知られているが、この月読尊は忘れられがちだ。
神話では、天照の弟、須佐之男の兄ということになっている。
しかし、これはおそらく大陸からの三神文化が入ってきて無理に三神にしたものであり、本来は二神だったろうと思われる。
つまり、本来は太陽の天照、月の月読だったが、何らかの事情(たとえば出雲王国の併合)などにより、須佐之男を入れることになった可能性が高い。
というのは、日本書紀の一書に曰くなどにある月読の記載内容は須佐之男とダブルだけでなく、日本神話は多くの場合二神ペアで語られることが多いからだ。
ところで、月読とはその字のごとく、月を読む、つまり計測の神である。
エジプトにおいて計測の神は、トゥキ(日本語の朱鷺)だ。
この鳥の歩き方が、一歩一歩長さを測っているように見えることからつけられたらしい。
これが変じて、時を計測する、あるいは正確な時を教えてくれる月の満ち欠けにつながっていく。
つまり、月とは時などを管理する神を意味するようになっていったわけだ。
一方、ヨムはヨミに通じる。
ヨミとは黄泉のことであり、西にある国と信じられていた。
エジプトにおいてヨム(海)という単語はヘブライ語などからの輸入語だが、ヘブライ人の先祖であるアブラハムの時代は、ヨムは西にある海を意味した。
エジプトにおいて、西には広大な黄色い海のような砂漠が広がる。
これは黄泉と書いてヨミと読ませる、不思議な日本語に通じる。
皆さんは、なぜ黄泉という漢字をヨミと読ませるのか不思議に思ったことはないだろうか。
音読みでも訓読みでも、ヨミとは読めない。
つまりこれは、意味を加えて読ませる当て字なのだ。
エジプトナイルの西には、黄色い砂漠の中に王家の墓がある。
つまり冥界は、西の黄色い海、ヨムにあるわけだ。
日本神話において、月読尊は冥界をも司っている。
まとめて
なお、天照と須佐之男についても補足説明したい。
天照の名前の最初にある、アア・マアトのマアトとは、日本語でいうマコト(誠)とほとんど同じ意味だ。
マアトとは、宇宙の真理を司る神であり、王もこのマアトに従って生きなければならない。
国を動かす王に求められる、必要不可欠な誠意ともいえる。
また、アマテラスのラス(ラア・サア)とは太陽の子を意味し、これは王と同義だ。
天照が太陽神であることも、不思議な一致をみる。
また、カムまたはハムに近い発音は、陛下という意味であり、やはり日本語の神に通じる。
須佐之男は郷土の民を率いる、出雲王国の正統な指導者である。
だから、スシュム(正統な)となる。
また、ミコト(尊、命)に似た音は、古代社会では多くの場所で正統な継承権ある王などを意味した。
この音は、本来はオリーブオイルなどを意味している。
この油を体に塗ることは、その家なり国を継ぐ者の証であった。
後の聖油と言われるものだ。
これはおそらく、砂漠気候と深い関係があるだろう。
明治時代に著名な神道学者がいたが、エジプトに行きそこの言葉を研究してから帰って来なくなってしまったらしい。
ひょっとしたら、こんなことを考えていたのかなあ、などとも思った。
あと少し続ける予定だが、日本の著名な神々は、こんな風にして新王国時代と呼ばれる約3,000~3,500年位昔のエジプト語で考えると一致点が多く、ヨミやミコトのように日本語では意味不明の言葉も、かなり理解しやすくなる。
たいへん飛躍した考えをすれば、こうした神道の源には、約3,300年前にエジプトにあった宗教改革と、それに伴って逃げてきた種族が絡んでいる気がする。
同時にこれは、旧約にでてくる出エジプト(エクソダス)伝説にも関わってきそうだ。
そんな妄想を楽しめる。
その場合には、Y染色体ハプログループなど生化学的事実は脇に置いておこう。
妄想する楽しみがなくなるから。