クーデターにおいて、反政府軍がまず抑えるのはメディアだ。
比較的最近までならば、テレビ局だろう。
しかしながら、逆の方法で民衆を動かし、時の政府を転覆させる方法もある。
それはメディアをフルに活用し、政権に対する不満を高め、自分の政策の方が優れているとする風潮を作り出すことだ。
これは、つい最近も日本で成功している。
ただし、あまりにもピーナッツ政権であったがために。すぐに化けの皮がはがれてしまったが。
このメディア支配、芸能界支配で民衆の中にある風潮を作り出し、自分の幻想を成功させた人物は毛沢東かもしれない。
毛沢東はまず、印刷会社を味方につけた。
自分の語録を印刷し、各所に配布した。
ニュースを流す映画会社には、自分の健康をアピールする映像を撮らせた。
民衆芸能の代表である京劇に、自分の思想や毛沢東を英雄視させる作品を演じさせた。
教育界を牛耳り、毛沢東思想を徹底させた。
一方で、当時の政府幹部は断罪されさせさせられるか処刑された。
鄧小平は足に怪我をさせられ、遠方の重労働に従事することになったが命は助かっている。
こうして、毛沢東の復権計画は成功し、文化大革命という恐怖時代に入っていった。
★お宝画像
毛沢東の孫