タンボラ
日本の歴史では出てこないが、ヨーロッパや米国の歴史には『夏のない年』と呼ばれる年が存在する。
太陽活動が低くなっていた1816年のことで、ニューヨーク付近では初夏に雪や霜の記録があるようだ。
この主原因は太陽だが、もうひとつの主役がこのインドネシア・タンボラ山である。
1815年に、高さ4,000m近くあった山の山頂が1,000m以上吹き飛ばされ、これが地球表面に広がった。
この噴火の噴煙・チリによる地上への太陽光線の減衰により、地表平均気温は0.5度くらい下がったといわれている。
平均気温0.5度というのはたいしたことはないような気がするかもしれないが、これは億人単位の人類の犠牲者を生み出す大異変である。