【グーグル百名山】72;カカボラジ山 ミャンマーにある世界最難関クラスの山 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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カカボラジ



先日ASEANの会議などがあり、オバマさんや安倍さんも訪れ、アウンサンスーチーでも知られるミャンマー。

ミャンマーといったなら、熱帯のジャングルなどをイメージされる方も多いのではないだろうか。

確かに南部の平地はサバナ気候や熱帯雨林。ジャングルもある。

が、北部にはヒマラヤからつながる険峻な山々が座っている。


その代表であるカカボラジは、21世紀の今もほとんど登頂されていない、見方によってはエベレスト級の恐ろしい山だ。

とにかく、初登頂は1996年。

日本人・尾崎隆とシェルパによるものだ。

この功績で尾崎は、第1回植村直己冒険賞を受賞しているが、のちにエベレストで命を落とすことになる。


この山の登攀は、想像を絶する。

まずは、道なき道、毒蛇や毒虫のたくさんいるジャングルの中を1か月近く歩いて、やっとベースキャンプらしい。

ここの調査に訪れた爬虫類専門家が、毒蛇に噛まれて亡くなったりしている。

ベースキャンプまでもまた、とんでもない危険が待っているわけだ。


さらに、カカボラジに登り始めると、今度は極寒の世界。

氷河とゴツゴツした岩場、崩れやすい垂直な断崖である。


この山の登頂成功者は、いまだにほとんどいないようだ。

特に、ヨーロッパ人には遠慮されているらしい。

この夏も遭難騒ぎがあり、一部では話題になっている。



★データ

カカボラジ  標高 5,881m程度

ミャンマー ヒマラヤ山脈東端