最高裁の判決を無視して自主投票を行った、イベリア半島・スペインのカタルーニャ。
詳しい内容は現地に住んでいた姐さんにお任せして、私は地図からのイメージ中心に妄想してみよう。
まずは、ヨーロッパ全体からイベリア半島を見てみる。
ヨーロッパはだいたい緑に覆われているように見えるが、イベリア半島には黄色が目立つ。
それだけ乾燥した地形・気候なわけだ。
では、イベリア半島にあと少し近づいてみよう。
やはり、緑が少ない。
サハラ砂漠ほどではないが、日本から見たら砂漠と大差ない風土に違いない。
とくに、地中海側のスペインは、ポストガルより乾燥地が多いようだ。
さて、ではカタルーニャとはどのあたりだろうか。
イベリア半島の首の付け根東端にある、赤線で囲った部分がカタルーニャだ。
形式上はカタルーニャはスペインだが、カタルーニャ人は自分はカタルーニャ人でありスペイン人とは思っていない人が多いのではないだろうか。
バルセロナオリンピックも日本ではスペインで行われた大会だが、現地ではカタルーニャの大会だという人が多かったという話を聞いたことがある。
言語も民族も微妙に異なる。
スペインには、カタルーニャ以上に言語も民族も全く違う人たちが住むバスク地方もある。
ピカソの代表作の一つに『ゲルニカ』があるが、このゲルニカもバスクを代表する都市の一つだ。
日本は多くの民族の混成隊でありながらも、かつては絶海の孤島ということもあり、日本人という単体意識のようなものが醸成され、それは現在に至っている。
こうした平和な日本では理解することが難しいが、ヨーロッパなどの陸続きの国にあっては、民族と民族が、あるいは同じ民族でも信仰の違いから、血で血を洗う歴史を編んできた。
日本の国内での争いとは、性質も規模も異なる。
そうした戦いは、今も続いているといっていいだろう。
パレスチナなど、何千年前から争いが続いているかわからない。
蛇足
バルセロナの降水量を調べてみた。
やはりかなり少ない。夏など1か月の降水量が30mm程度。
これは、日本なら、1時間で降ることも珍しくない量だ。
バルセロナの気温自体は東京とほぼ同じだが、降水量は半分以下。
やはり、衛星写真で見える通りの気候のようである。