マウナ・ロア
世界一大きい山はどこだろうか。
エベレスト?いや、それは高さだ。
ここでの大きさとは嵩、つまり山の体積を言っています。
実はこれが、今日話題にするマウナ・ロアである。
その体積は、富士山の54倍もある。
マウナ・ロアは同時に、4000メートルを超える山では最もなだらかな山とも言える。
というのは、マウナ・ロアの溶岩は水のように薄く広がって流れだす。
噴火の時は、まるで噴水のような景観になる。
このため、観測が始まった1843年から最近の1984年の噴火140年間に流れ出した溶岩が広がった面積は、800平方キロメートル。これは東京23区全体より広い。
マウナ・ロアはものすごくラフな言い方をすると、つまりキラウエアなどもすそ野の一部と考えると、ハワイ島の半分の面積を占めている。
これは、東京・神奈川・千葉を合わせたくらいの土地の半分以上がマウナ・ロアだといった雰囲気だ。
どれほど大きい山塊か想像できるだろうか。
極論すれば、ハワイ島にはマウナ・ロアとマウナ・ケアの2つの山しかなく、この山々がハワイ島を造った。
このマウナ・ロアは火山観測機器だけではなく、太陽観測機器なども多いことで知られている。
★データ
マウナ・ロア 標高4,169m
アメリカ合衆国・ハワイ諸島 ・ハワイ島
体積世界一 75,000立法メートル(参考;富士山の54倍)
誕生;約40万年前