ニカラグア・ホンジュラス・エルサルバドル境界で起こった地震に関して興味深いコメントがありましたので、ここで勝手に教養講座を開きます。
なんて言いましたが、地震に関しての簡単な言葉簿説明です。
後半の中級編はやや難しいので、ここは無視してもわかるように記述したいと思います。
★初級編
マグニチュードとは・・・・・・地震自体のもつ力、まあエネルギーです。ですから、1つの地震には1つの値しかありません。
震度とは・・・・・・その地点での揺れの大きさです。ですから100の地点があれば、100の震度が出てきます。
簡単に言うと、マグニチュードは電灯自体の明るさのようなものです。これは、どこにいても変わりません。
一方震度というのは、その人のいるところでみえる電灯の明るさです。ですから電灯の近くにいる人には明るく見えますが、遠くの人には暗かったり見えなかったりします。
たとえば、東日本大地震のマグニチュードは9ですが、アメリカのロサンゼルスでの震度は0(無感)です。
なお、マグニチュードは推定の値ですから、後になって少し変わることがあります。
また、推定する計算式で若干の値が国や研究所により違います。
ついでに言いますと、マグニチュードが1違うと、約32倍の力の差(エネルギー差)があります。
つまり、マグニチュード7はマグニチュード5の、1000倍強いということになります。
★中級編
マグニチュード推定値には種々の計算式があるが、それぞれ一長一短がある。
日本では気象庁チュマグニチュードという独特の計算式を用い、振幅などからこれを求めている。
一方、アメリカなどではモーメントマグニチュードと呼ばれるもので、この計算式は気象庁とは少し違う。
ただし、いずれにしてもマグニチュードは対数値を表示する。
これは自然対数ではない。
また、震度に関しては以前は観測官の感覚を主としていたが、客観性に乏しいために、現在日本では加速度(ガル)から自動的に求めるように変更された。
なお、現在の日本における震度表示は1974年の宮城沖地震を契機に見直され、震度5並びに震度6は強弱2段階に分かれた。このため、それ以前の震度との客観的比較はできない。
さらに、この震度は日本独特のものであり、世界共通ではない。