高千穂峰
高千穂は、日本神話の最初に出てくる山だ。
天照大御神の孫となる(天孫)ニニギが降り立ったのが、この高千穂峰ということになっている。
あるいは、伊弉諾(イザナギ)が海をかき混ぜて日本列島を造り上げた時の鉾があるともいう。
実際、山頂には鉾が突き刺さっており、これを天逆鉾と呼んでいた。
これは奈良時代には既にあったらしいが、最近破壊されてしまい、現在あるのは模造品のようである。
なお、この天逆鉾を坂本龍馬が引き抜いたという話があるが、どうもこれは事実のようだ。
この時に、鉾が折れてしまったらしい。
坂本龍馬が暗殺された理由を、このあたりに求める推理小説も書けそうである。
高千穂付近は渓谷も含めて神話の宝庫、神の地であり、神話に登場する真名井の滝もある。
また、非常に活発な活動をしている新燃岳もこの山塊である。
余談だが、丹後の国・真名井神社には、三角形と逆三角形を組み合わせた社紋がある。
この形は、とりもなおさずダビデの星である。
ただし、これとイスラエルを結びつけるのはいささか早計だろう。
円や三角、四角は図形の基本だ。
ダビデの星と同じ形が日本にあっても、特段不思議ではない。
ただし、神を除く風俗があまりにも似ていることは、一考に値するだろう。
また、タカチホとは高千火(たくさんの火を吐く高山)、または高血火(高いところから流れ出る溶岩)という解釈も成り立つだろう。
★データ
高千穂峰 標高 1,573m 霧島山地2位
日本;宮崎・鹿児島県境
キリシマツツジなど、この地固有の植物も多い
★100名を超える遭難者を出しているかもしれない、ネパールのアンナプルナ。
名前はアンナプルナ=豊穣の女神だが、登山者にはキラーマウンテン(人食い山)と昔から恐れられている。
1人でも多く、助かってほしい。