日本、あるいは日本人というものは、遺伝子からも分かるようになってきたが、他を排除するのではなくうまく融合していくという特質がある。
キリスト教などのような厳しい戒律のある宗教も、この国に来ると日本の空気に晒されてか、独自の変化を遂げてしまう。
このあたりは、芥川龍之介あたりも指摘していた気がする。
言葉もそうだ。
外国から渡ってきた言葉が、大和漬けになりあたらしい日本語となっていく。
少し言い訳じみた話を先にしたが、実は比較的最近の言葉で、私は大いに勘違いしたり理解できなかった言葉がある。
恥さらしになるが、そんな言葉を挙げてみよう。
★メタボ
私は何らかの代謝を表すか、その異常を意味するのかと勘違いした。
どうも日本語では、肥満体などを指す言葉と思われる。
★IR
間違いなく赤外線のことだと思ってしまった。
投資家情報のようなものらしい。
★(食べ物などが)ヤバイ
たぶん、よほどいたんでいて食中毒でも起こしかねない食べ物を言っているのかと勘違いした。
素晴らしいとか、とても美味いという意味らしい。
★サプリメント
歯が悪い人用の詰め物かな?などと考えた。
なんと、日本では健康食品のことらしい。
しかも、ミネラルなどに限定されて使われているようにも感じる。
いまだに、意味がよく分からない。
★カロリーゼロ
そんな食品あるのかいなと思ったら、日本ではカロリーがあっても、カロリーゼロだのカロリーオフだのと表示できるようだ。
実に紛らわしい。
私などは単純だから、
ゼロ=0
と勘違いしてしまった。
★表現の自由
ニュースと名前がついていたり、ドキュメンタリーとかの題名があると、硬く古い頭の私などは、ついつい事実と勘違いしてしまう。
これは、私だけではないような気がしてはいるが。
★三光
これは先ほどあるブロガーさんのところで話題になったが、日本語で三光と言ったなら、考えられるのは日、月、星。
ところが、ある熱心な信者は『三光作戦』が日本軍が立てた作戦だと信仰している。
そのブロガーさんがおっしゃるように、日本語の『光』に『~し尽くす』の意味はない。これは北京付近の方言で使われる意味だろう。
しかし、熱心な信者は、日本軍の作戦として疑わない。