ブログネタ:声が出なくなったことある?
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気になったのでいろいろ調べてみました。数年前には、やはりマッコリにビールやワインの数十倍のファルネソールC15H25OH発見とかやっています。
ふーーーーん。そのときにはスクアレンは発見されなかったの?
下記は9月4日5時の記事再掲です。
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奇妙なニュースに目が冴えた。
マッコリからワインなどの200倍くらいのスクアレンが発見されたというのだ。
スクアレンはサメの肝油などから見つかっている油脂で、マスコミなどでは抗ガン作用があると宣伝していたりする。
しかしながら、国立健康栄養研究所では、そのような信頼すべき有効なデータはないとしている。
さらに奇妙なのが、マッコリに使われる酵母からスクアレンができるのかという問題だ。
マスコミ報道では、マッコリ製造に使われる酵母であるSaccharomyces cereviaeが関与していると推定されるとある。
ちいと、待て。
酵母を使ったスクアレンの特許は種々あると考えられるが、三菱石油の例を見てみよう。
特許出願番号
特願平3-328402
出願日
平成3年11月18日
これを流し読みしたところでは、酵母自体にはスクアレン生成能力がないか僅少のため、スクワレン生成能を有した遺伝子を組み入れた大腸菌の力を借りて遺伝子操作を行い、自然界には存在しないステロール類要求性のある遺伝子組み換え酵母を作製するものだ。
つまり、
①自然界には存在しない類いの酵母である。
②スクアレンを生成するために、餌となる油脂が必要である。
となる。
ここで、ニュースになっているマッコリについて考えてみよう。
①もし自然界にそのような酵母があったなら、世界中の学者がそれに気付かなかったことになる。
これは信じ難い。
昔の知人や先輩に、あちこちの山を歩いたりして菌探しをしている人がいるが、こうしたことは世界中の学者、研究所、民間企業が必死になってやっているらしく、酒などの菌は真っ先に調べる。
だから、今頃気づくという話は、にわかに信じられない。
②マッコリの原材料は、米や麦などの炭水化物を主とした穀物である。
これら穀物に、スクアレン生成酵母の餌である油脂成分が多量に存在するとは考えられない。
仮に、その酵母が炭水化物からスクアレンを生成するなら、これは新発見だろう。
ということで、この話は目一杯眉唾である。
また、万が一マッコリにスクアレンが大量にあるというのが事実であっても、抗ガン作用があるとは言えないだろう。
学術雑誌で確認したわけではないが、マスコミや原典不明の一部インターネット情報、商売主力の広告などあてにならない話を除けば、スクアレンにそんな作用があるという話は聞いたことがない。
認められていそうなのは保湿効果などであり、化粧品としての有用性があるだけではなかろうか。
ただし、マスコミ界では、スクアレンは抗ガン作用やDNA修復作用があることになっている。
こうしたことから、このマッコリから抗ガン作用のあるスクアレンを発見という記事は、私は99%以上信じていない。
★追記
池上さんの新聞ななめ読み、読んだぞ。
まさにおっしゃる通り。
しかし、朝日さんはまだ往生際が悪い。