今回のインド首相の初訪問国が日本であることに関しては、経済のことばかり報道されている気がする。
しかし、これは奇妙で偏った報道だと感じる。
もちろん、経済も大きな議題の一つだろう。
しかし、もっと大きなことは報道に出さない。
中華人民共和国は、生まれて70年に満たない新しい国だが他国への侵略はすごい。
1950年にはチベットを侵略し自国に組み入れた。
東トルキスタンや内モンゴルも満州も自国にして、国土を2倍以上に広げた。
さらに、ロシアにまで進もうとした。
ブータン東部も同様だ。現在のブータン国土は、ずいぶん小さくなった。
ベトナムとも相当激しい戦争をした。
インドとはチベットを自国にして以来、半世紀以上戦争や小競り合いをしてきている。
日本では報道したかどうか知らないが、昨年も中華人民共和国はインド領に兵をすすめたり、周辺機器の略奪をしたようである。
新しい国というのは、力を誇示しなくれはいけないのだろう。
あちらの政府広報では、毎日毎日軍の力を誇示する記事が載っている。
あちらに住んだことがある人なら知っているだろうが、あちらでは毎日のように、反日報道や反日ドラマが放送されている。
こうした中華人民共和国という国の拡大主義の奥には、水資源の確保が絡んでいると推測しているが。
こうした他国侵略や尖閣列島などへの領海・領土侵入もあり、日本は軍備を固めた。
ところが、一部マスコミは軍拡だ、日本は海外で戦争をするのだと妄想記事を書く。
すぐ近くに国を泥棒するところがあるから、自国の守りを固めるだけである。
日本ではやってもいない妄想記事を書いて騒いでいるのに、実際に起こっている侵略や虐待はどこ吹く風だ。
昨年の、中華人民共和国のインドへの侵攻を伝えたマスコミはどれほどあっただろうか。
全く無視しているマスコミさえあったのではなかろうか。
これらから考えて、インド首相が日本を就任初の訪問国に選んだのは納得できることだ。
安倍首相とインドとの長い付き合いもあるし、皇室へのご訪問もあるだろう。
しかし、生まれたばかりで暴れん坊の中華人民共和国という国をいかに制御していくかということが、両国にとってたいへん大きい問題だろう。
『日本とインドがアジアの平和の要だ』というインド首相の言葉には、そんな意味が含まれているに違いない。