今朝方、延岡沖でM6級の地震があった。
ここは千島列島や三陸沖等と並ぶ地震の帯の上だから、それ自体は不思議ではない。
しかし、ちょっとだけ気になったことがあった。
マグニチュードというのはシーベルトと同様推定値にすぎないから、研究所の計算により2~300%の誤差はよくあることだ。
ただ、今までの傾向として、日本の気象庁マグニチュードは、アメリカなどの計算したマグニチュードの半分くらい(マグニチュードで0.2くらい)低めに発表されるのが一般的であった。
が、今回はむしろおよそ3倍(マグニチュードで0.3)も大きな地震とされた。 非常に珍しいことだ。
日本気象庁マグニチュードを基準に、他と比較してみよう。
★今朝の延岡沖の地震の、発表されたマグニチュード。(内は気象庁マグニチュードを1とした場合)
日本気象庁 6.1(1.00)
アメリカ地質研究所 5.8(0.35)
地中海地震観測所 5.8(0.35)
防災科学研究所 5.8(0.35)
さらに不思議なのが、深さだ。
気象庁では、ごく浅いと表現している。
この表現は、最近の使用例から考えて10km未満であることを意味する。
では、これも比較してみよう。
気象庁 ごく浅い(10km未満?)
アメリカ地質研究所 22.3km
地中海地震観測所 60km
防災科学研究所 18km
シーベルト同様、この程度の計算結果の違いは誤差範囲内なのかなあ。
東日本大地震の時は30倍くらいの誤差があったし、シーベルトにしても意地悪に考えれば20倍以上の誤差の可能性もあるだろう。
しかし、ちょっと気になったのでした。
もし気象庁の値通りならば、非常に弱い津波が観測されただろう。