いまはこんにゃく。
蛙瑪利権なる国の話に候。
かの国の一の守たるに小罵馬なるあり。
外にはちゃうごくと肩組あひし仲にて、内にてはへいわなるを持当于とするものなり。
ちやうたうに戦ひありても目をばつぶりたりたるが、たてほこ飛びだうぐのおとどどものこへ強く、いささかあやしうなりぬ。
右倉居奈にては、盧刺矢に罪かぶせたき策も流れ、つひにしにたひになるとなむ言はれたる。
かくして、小罵馬の強きことをば示さむとて、苛苦の貘脱兎なるを襲ふことをば断じたり。
少なき民をば救はんがためたるが所以なれど、襲はんとする駿荷居もまた志井亞に比ぶれば少なき民なり。
蛙瑪利権の戦ふ所以、ことわりなりとは言へぬとこそ思ひけれ。