東夷伝・倭人条
(いわゆる『魏志倭人伝』)
※参考文献
岩波文庫
魏志倭人倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝
石原道博 編訳
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どこまで話したっけ?
ああ、そうじゃった。在倭駐在事務所のある、伊都までだったな。
さて、その伊都国から東南に100里(8km)で奴国だ。
トップはしまこ。これは、島子だろう。副は卑奴母離で、2万戸強の家がある。
ああ、そうだ。漢委奴国王の金印に出てくる、あの奴国だ。
ちなみに、この金印は漢の皇帝が与えたものになっているが、あまりにも奇妙で偽物説まである。
なぜなら、皇帝が金印を授与するのは皇帝の親族関連国、それも大国に限られている。かつ、つまみ部分のデザインが蛇だ。これも、高い格式ある国にしか与えない。
彼らが軽んじている国へは粘土や石の印だ。
とにかく、奴国のような小国に金蛇の印は、例外中の例外だろうな。その理由はいろんな説があるが、いずれも空想の域をでない。
おっと、話が脇道にそれてしまった。こんなこてをしているから遅々として前へ進めない。
さて、話を戻そう。
奴国から東に100里(8km)で不弥国だ。
不弥国というのは、福岡の東にある宇美あたりのことだろう。
ちなみに、奴国は福岡南部。春日か大宰府付近だろうな。
えっ?なぜ福岡じゃないのかって?
だって、当時は、福岡あたりは海の中だったからさ。大宰府が、古代から対朝鮮半島関係で重要な意味を持っていたことも、よく考える必要があるだろな。
不弥国のトップは多模。これは、伴か玉の聞き間違えかもしれない。
副は卑奴母離で、やはり1000戸あまりの町だ。

さて、いよいよ次回は邪馬台国へ。