【ひね爺辞典】世論調査またはアンケート | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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これは私の独断と偏見に基づいた辞典であり、まだ校正・推敲途中であることを、ご留意ください。



★世論調査またはアンケート

国民を対象にした、一番信頼できる調査またはアンケートとの信仰を集めているおみくじの一種。
大吉、吉、凶、大凶などに分かれるが、神社や祭日によりさらに細分化する場合もある。
また、神社により引いた中身が異なっている場合が多いが、これに異を唱えることはタブーとされている。
本来寺院では行われないはずであるが、最近はむしろ寺院での興行が盛んな傾向がある。

こうしたおみくじのご神託(寺院の場合の名称は不明)は信じることが大切である。ただし、一部には畏れ多くもご神託の中身を精査し矛盾点を提示するといった天罰をも恐れぬ不届き者、非常識な人間も出てきている(筆者もその一人である)。

なお、神仏の機嫌が悪い場合にはおみくじを棚の裏にしまいこみ、庶民に渡してくれない場合もある。

その一方で、一部神社仏閣においては、おみくじを相手に渡す前に凶を吉にしたり吉を凶に変えたりする技を持つ奥義があるとの噂もある。 しかし、この真偽は不明である(昨年のことだが、暁神社においてかかる技を垣間見たことがあり、筆者が精査をしようとしていた矢先、おみくじの束を棚の裏に隠されてしまった経験がある)。

いずれにせよ、いまだに信仰者が多く、恒例催事・祭事に及ぼす影響が強い心理武器のひとつとして活用されている。


蛇足だが、こうしたおみくじの結果が引いた者にとり喜ばしければ神のご意思であるが、芳しくない場合には悪魔の手先が操作したと考える者もいる。

唯一無二絶対神信仰をするならば、悪魔さえ神の創造物のはずなのであり、おみくじは信じなくてはならない。
しかし、熱狂的信者にそうした当然の理論を投げ掛けることは、天罰があたる大罪らしい。




あな、おそろしや。