【タブーを破る⑦】マヤ神話3 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

マヤ神話『ポポル・ヴフ』に出てくる、タブー破りの続きです。


★禁断の実・ヒカロ
・村には食べてはならない、いや近づいてもならない木があった。
・少女は美味いから食べてはダメなのだろうと考え、木に近づく。
・枝の間にいた精霊が、もっと近づくよう誘う。
・と、精霊が少女に唾を吐く。
・唾のせいで少女は妊娠するが、唾の中には知恵などの人間の財産が入っていた。

→結果は違うが、旧約のイブと知恵の実(日本ではリンゴとされる場合がある)の話に似る。




★意地悪な兄たちの行く末
・生まれながらに聡明な双子がいた。
・双子は兄たちから常々いじめを受けていた。
・ある時、山に鳥射ちに入った時、双子は兄たちに木に登るよう計略をめぐらせた。
・兄たちは、どんどん伸びる木から降りられずに、やがて猿になってしまった。
→古事記・因幡の素兎の兄たちの大国主いじめに似る。




★知りすぎてはいけない
・女からでもなく、創造主が造ったわけでもなく、最初に生まれた4人の男たちがいた。
・彼らは一瞬で全てを理解し、宇宙の果てまで見渡せる目を持っていた。
・創造主たちは、人が自分たちと同じ能力があるのはいけないと考えた。
・そのため男たちの目に霞をかけ、あまり多くのことが見えないようにした。
→ギリシャ神話に多い、神に近づいてはならぬ話に似る。






なお、タブー破りではないが、マヤ神話には、ヤマトタケルとネズミの話や、大国主の数々の試練のような、古事記に似た話がある。