【近代歴史2】どんでん返し(3)健康食品・マーガリン | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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どんでん返し健康食品、今回はマーガリンである。
マーガリンはバター代用品として作られた、主に植物性脂肪を主原料とする食品だ。

中国などから、安価な植物油が入手できるようになったこと。 加工技術が発達し、容易に大量に製造が可能になったこと。日本の食生活でパンの存在が大きくなってきたことなどから、マーガリン市場は急拡大していくことになる。

さらに、日本では動物性脂肪の少ないマーガリンは、バターよりも動脈硬化などになる確率もへり、余分な皮下脂肪もつかない優良健康食品となっていった。

ところが、最近になって、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸が心臓疾患の原因であるとされるレポートが提示された。

そしてついに、2011年、アメリカ食品医薬局(FDA)など、アメリカの主要機関がトランス脂肪酸上限値を0グラムとする指針まで打ち出してしまった。
これは実質的に、マーガリン摂取だけでなく、生産にストップをかけたと言っても過言ではない。
この影響は、すぐに日本に飛び火した。

今の日本では、マーガリンは健康によくないというのが常識のようだ。







が、これについては非常に疑問がある。

マーガリンは、動物性脂肪消費のためには、極めて邪魔者なのである。

トランス脂肪酸のことを追及したなら、ケーキもビスケットもダメだわな。
いやいや、菓子パンやらスナック菓子と呼ばれるやつもダメだ。
さらに、天ぷらだって、フライドなんとかだって、なんとかドーナッツだってダメだ。


なぜマーガリンばかり名前が上がっているのか。

動物性脂肪の多さから、バターは動脈硬化を招きやすいとの話は、どこへ行ってしまったのか。

このあたりを、じっくり考える必要があるだろう。

表面的なことに惑わされ、本質を考えられないようになってきている。

これも、ゆとり教育に代表される日本人白痴化教育の賜物、とのひねた見方もできるのだ。




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