窮地に陥った早大 &プロ技 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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冗談のような話が昨日朝から流れている。

博士論文の審査員が、話題になっている博士論文を見ていないと証言したらしいのだ。

おいおい。
これはまずいのではないかな?

早大の博士論文審査PDFを見る限り、審査員4人の最後にしっかりお名前が載っていますがな。
残り3人は、先月までは全く知らない先生方でしたが、今は時の人たち。ということは、課題の研究室がそっくり理研のプロジェクトチームに移ったのかな?
早大院としては困ってしまう。
博士論文審査結果はある。されど、そこに名前を挙げられた先生は知らないという。
もっとも、この先生の立場としては見たとも言えないだろう。 もし見たと言ったなら非常に都合の悪いことが発生するからだ。
どれほど困るかというと、それまで築いてきたものが消えてしまうくらいのことが発生しかねない。 仮にそうならなくとも、アカデミー世界では一生物笑いのネタにされるだろう。

実は、理研の日本人の中でも、かなり影響が出ている方もいる。この騒動の真っ只中にいる方だが、非常に若くして教授になり、トップレベルの数々の栄誉にも輝いている。この方は日本人次期ノーベル賞候補の1人でもある。
この方の未来に暗雲が垂れこめた。


報道では小保方さんひとりが騒がれている。
が、これは全体の中の、ごく微細なものだ。 小保方さん以外にも、特定の研究室では具体的な氏名を挙げられた博士論文の著者も複数いる。問題は、個人を超えた大学全体のイメージにも影響を与えた。
まだ、マスコミでは騒がれていないが。

今回の事件で、理研は膨大な資金源が消えた。
しかし、早大院は、それ以上の名誉と未来の実利を失ってしまっているだろう。






その一方で、感嘆という言葉しか出ないのが、今回の問題を最初に指摘した人。
あまりに詳しいので、私は内部の人かと思っていた。しかし、この方はその世界では有名人らしく、世界中を震わせた血圧降下剤ディオバンのデータ不正も問題提起した方らしい。

マスコミにはこんな力がないだろうから、その方のサイトを見てコピー記事でも作っているに違いない。

マスコミ記事はもとからほとんど信用が無いからまだしも、学術界でもコピーとかあるんですね。


実に驚きました。

話題の博士論文の26ページまでを某専門誌と並べて、自分の目を疑った。


これは天然記念物レベルだと思った。


が、すでにその周りで複数人の類似を指摘されている。
ということは、その部屋では当たり前のことだったのかも知れない。いや、その部屋に限らず、その大学、いやいや日本全体の問題なのかも知れない。


せめて学術界くらいは、ニュースのようにデタラメを平気な顔で言える場であって欲しくはない。

冗談の通じない世界の存在は重要だ。

いや、それがなかったら、人類の進歩は望めない。


まてよ。戦後教育の日本の歴史教育は、あちこちでデタラメを教えている。だから、アカデミックな世界でも、捏造が当たり前なのかなあ。

私には受け入れられないが。