浅田真央さんが世界レベルなのは知っていたが、ジャネット・リン、ビールマン、荒井静香ほどの感激を味わうことがなかったせいか、ほとんどフィギュア競技を見ることはなかった。
ましてや、男子フィギュアなど全くと言ってよいほど興味がなかった。
が、たまたま昨日は夕方うたた寝をしてしまい、やることもないので、布団から首だけ出してワンセグを見る。
なんだ?開会式前に競技をしてるぞ。
なんと、日本男子が最終演技?つまり、世界トップレベル?
そういや、羽生という名前は聞いたことがある。
ということで、最終演技を待った。
驚いた。
あまりの素晴らしさに、涙が出そうになった。
日本人が、しかも男子が、こんなフィギュアを演じられるのか。かつ、初めての五輪。
まだ、少年ではないか!
本当に感激した。
そのテクニックは、素人の私でさえ世界一だと分かるものだった。
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さて、ここからは、その羽生選手から言葉の話に転ずる。
羽生とは、現在はハニュウと発音するが、昔はハニフだった。
ハニフのハニとは赤土のことで、ハニワのハニでもある。
フとは生まれること。
つまり、ハニフとは埴生のことであり、赤土が採れる場所を意味する。
埴生は、かつては大阪・住吉などがよく知られていた。
次に、演技が素晴らしいのスバラシについて考えてみよう。
現在語スバラシは、古くはエジプト語から発展した言葉だろう。
古代エジプトでは、星はツバァに近い発音だった。 これが、ツブになり粒となったろう。ツブラな瞳のツブも、星のまたたきと関係あるに相違ない。
一方、星と言ったら清少納言も述べているようにスバルだ。
ツバァが、その代表であるスバルと音と意味が変わったと考えてみた。
スバラシとは、このスバルが形容詞へと変化した言葉だろう。
つまり、スバルのようだ。それほどの輝きだという意味だ。
こうした変化は日本人が好むもので、現在でもよくあることだ。
浪花節だの瀬戸物だのも、この類いだろう。
また、それを見て涙が出そうになったと述べた。
ナミダに関しては、非常に分かりやすい説明ができる。
ナミダとは、シャム語のナーム・ターがなまったものに、まず間違いない。
ナームとは川とか水。
ターとは目だ。
つまり、ナーム・ターとは、目から出てくる液体を意味する。
言葉には、それなりの意味があるのである。