【つれづれ】STAPからの連想 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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若い細胞にある刺激を与えて特殊な細胞へと変える。
しかも、その刺激とは単に弱酸性溶液。

これはすごい。かような細胞は特殊な方法、例えばiPS細胞を作るような方法でならなんとなく分かる。
が、今回はあまりに単純な用法。
ここがすごい。

iPSが対数の微分積分ならば、STAPは一桁の足し算だ。

当然ヒトの細胞への研究が進む。
SF小説にしかなかった、臓器再生、癌などの治癒にも道が開けた。

コンピュータの発明は人類に大きな変化をもたらした。
今回の発見または発明は、それをも上回る歴史的な快挙だろう。
ノーベル賞で言ったなら、100個、1000個分の価値がある。

とにかく、単純なことは素晴らしい。


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単純な刺激と言えば、受精を思い出す。

多分、高校あたりまでは、性を持つ生物の受精は、精子と卵子、またはそれに相当するものが合わさって初めて受精が行われ、新しい生命が生まれてくると習うだろう。

しかし、ヒトではどうか知らないが、精子または精子に相当するものが必ずしも必要とは限らないだろう。 卵子または卵子に相当するものに、一定の刺激を加えると卵割が始まるという話だ。
これだとオスは不要になる。
また、今回のSTAP細胞は胎盤も作れるようだ。もし、卵子も可能なら、メスも必要がなくなる。


私はクリスチャンではないし、特定の宗教や団体には属していないが、ここまではやっていけないだろう。

神の領域とは言わないが、触るべからざる領域に思える。

しかしながら、ヒトの種としての寿命が尽きるであろう、数万年、あるいは数十万年後には、こうした方法で種の保存をせざるを得なくなるだろう。

寂しい現実だ。




話を戻すが、今回の研究は世界どころか人類の歴史に大きな光を与えたエポック。

素晴らしいと感じている。
また、この組織の上司も偉い。
ここまですごい研究成果なのに、前面に出てこない。

これまた、拍手である。


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