NASAのホームページには時々入り、お天道様のご機嫌伺いなどをしていた。
ホワイトハウスのホームページに入るのは、初めてだった。
カリフォルニア・グレンデール市の慰安婦像撤去要望の件である。
最初は勝手が分からず、ホワイトハウスからの返信メールに、あやしい英文を書いて送った。
と、しばらくして、またメールが届く。
ここには返信するな。ちゃんと注意書きを読めと叱られた。
はあ?
と思いながら、じゃあどうすんじゃいとよく見たら、トップの方にちゃんと【あなたの声】なるショートカットがあり、ここをクリックする。
あるわあるわ、なんと70項目にわたる嘆願要約があり、その中程に目当ての項目があった。
で、投票欄をクリックして、サイン欄クリックでおしまい。
なんじゃい。
無理して英文考えなくて良かったのかいな。
がっかりしたような、安心したような。
どうせ訪れたから、他の嘆願内容でも見てみるかとなった。
最初に
【北極熊を救え】みたいのがあった。ほう、どっかに本拠地を置く、環境団体の衣を着た政治団体かと早合点していた。
が、今どのくらい署名が集まったかとの確認がてら、他の嘆願も詳しく見てみた。
題名だけでなく中身を見直したら、とんでもない。
なんとこれは、人種差別を糾弾するものだった。
しかも、白人が世界から差別されているから、なんとかしてよというものだった。
つまり、北極熊とは白人の比喩だったのである。
また、面白いことにも気付いた。
署名獲得目標数というのがあるのだが、ほとんどは10万人に設定している。
この目標数がどんな意味を持つかは知らない。
そんな中で、韓国系の方のサインが多そうな、韓国大統領選挙の公正性をアメリカに嘆願するものは、目標が2万5千人だった。
また、竹島(韓国名ドクド)に関しては、日本側と思われる方が2012年9月になぜ韓国はICJ(国際司法裁判所)への提訴に参加しないのだという苦情を入れた。
と、その後2013年1月に、今度は韓国が、日本の提訴は根拠がおかしいからICJ提訴に反対なるスレッドを立てた。
もし、そうならアメリカへの嘆願ではなく、ICJで争うべきだろうと思った。
ホワイトハウスのホームページなど今回きりと思っていたが、しばらく楽しめそうだ。
なお、本日18時57分現在、グレンデールの慰安婦像撤去サイン数は99,142である。