【外国人の見た日本】2 リーズデイル ② | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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猿でしかない東洋人に対し、英国貴族であるリーズデイルは、まるで高校教師に憧れる女子高生のような目で、黒木為禎や東郷平八郎を見ている。

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東郷提督は静かな口数の少ない方で、どちらかというと物憂げな表情をしている。
しかし、機嫌の良い時は、極めて優しい微笑を浮かべていたりする。
彼の表情は優しく穏やかで、話しかけられない時には、瞑想の世界に入っているかのようでもあり、じっと地面を見つめているか、頭を少し傾げるようにしていることが多かった。

一方、黒木大将は日焼けしがっしりとした体格で、それはまるで五輪競技の選手のように見え、典型的な鍛練を積んだ軍人の印象であった。




彼はいつも陽気で愛想もある上に、どっしりとした落ち着きもあった。
また、相手の良い面を見ようとする人物であった。
彼らの謙遜と自制心は、まさに人々の心を捉えるに十分であった。
彼らが話すのを聞いて、本当にこの人たちが、日本ばかりか世界の歴史に名を残すような偉業を成し遂げたのだろうか。
私は、ふとそんな思いをしてしまうほどの人物だったのである。




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