特に西暦220年に後漢が滅びると、いわゆる朝鮮三国と言われる時代に入っていきます。
朝鮮三国とは、高句麗、百済、新羅を言います。
この三国のうち、最初に力をつけ、朝鮮半島の大半、満州まで統治下においたのが高句麗でした。
この高句麗の発生は、最近の韓国ファンタジードラマでは、紀元前の朱豪から始まるとなっていますが、ここではこうした歴史的事実のない神話は、あとで簡単に説明します。
とは言っても朱豪ファンの方は納得できないでしょうから、一言付け加えます。
朱豪は河神の子か孫であり、卵が割れて生まれてきます。
これって、歴史になりませんよね。
朱豪ファンタジードラマは、漢の支配下の時代を消すための創作でしょう。
実際、韓国の教科書では朱豪(東明王)が朝鮮の始祖で、紀元前から始まりまっています。
なお、卵聖人生誕説話は、満州などに多い神話です。
はっきりと高句麗が史料に残るのは、4世紀あたりから。
神話ではなく歴史的な出身ははっきり分かりませんが、おそらく満州族系統だろうというのが、有力な説です。
朝鮮半島の南西端にあった百済、あるいは南端の倭(日本)管轄の加羅などとは違った民族・言語だったようです(ただし、神話では同一始祖)。
高句麗は、一旦は満州から朝鮮半島ほぼ全域まで勢力を広げますが、やはり朝鮮三国のひとつ新羅により滅ぼされます。
それは西暦668年。
日本では、奈良時代に入る少し前の出来事です。
天智天皇が亡くなる前、つまり日本史上極めて重要な意味をもつ、壬申の乱の数年前のことでした。
☆神話では☆
一応、神話もさらり書いておきます。
朝鮮全体の始祖として、檀君なる方がでてきます。
この方は神とメスの熊から生まれた子で、紀元前2333年に平壌城を都に定め、1500年統治されたとか。
韓国4500年の歴史とパク姉さんがおっしゃるのは、このあたりがあるからでしょう。
なお、在日朝鮮考古学をご専門になさる方々の書籍によれば、檀君の遺跡が発見されており、これを否定するゆがんだ日本の考古学者がいるそうな。
また、高句麗の始祖・朱豪(東明王)は天帝と河神の娘の間に卵として生まれ、夫余王に養われたそうです。
このあたりは、ほとんどの書物や辞典は神話扱いです。
しかし、これを今の韓国で神話だと言ったら逮捕され、国家侮辱に問われるかもしれません。
もし史実とするなら、檀君をギネスブックに、最高寿命人物として申請をおすすめします(推定年齢1900歳以上)。
神話、民話が好きな私としては、檀君も朱豪も英雄神話であって欲しいですが。
つづく

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