【小説】消えた蜃気楼 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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私は悪い意味



ヤバいとは、矢場い。
つまり、敵からの矢が次々に飛んでくるような状況=たいへんまずい状況に陥った時に使われるのが、本来の日本語としての用法だろう。



また、飛躍した考えをすれば、ヤバいは神道に類似祭祀の多いYHWH(ヘブライ語を英字変換)であるとも推察できる。
つまり、絶体絶命の窮地に陥り、本来は口にしてはいけない神の名を叫んでしまうような状況ということだ。
(ヘブライ教では、YHWHという神の名を普通は口にしてはいけない。代わりにADNIを使うことが多い。ADNI→危ない?)。
いずれにせよ、危険な状態だろう。

ただし、最近は以下のような意味の変化が生じた。

ヤバい

矢場にいるようだ

極めて危険

極めてveryという副詞の意味のみ

極めて素晴らしい



言葉は生き物だ。
だから、こうした変化はやむを得ないだろう。
食べれる、見れるといった表現や、ぜんぜんすごいという意味不明表現も同じだ。
が、ジジイの私にはいささか耳障りではあるが。



ところで、今まさに本来の意味でヤバい国がある。

それを実名ではあまりに生々しいので、これから起こる可能性のある事柄などを、仮名を使い未来小説にしてみた。




★★消えた蜃気楼;2015瓜奈良★★


2013冬。
国際通貨に対する高値シフトだけでなく、ローハイドによる船舶補償打ち切りがじわじわと原油価格を上げ、家計のみならず国家予算をも首を締めてきているのが数字となって現れてきた。

11月のIMFによるストレステストは、そっちに手を回してなんとか軽傷に見せる細工はしたが、いつ仕掛けがバレるか分からない。
悔しいことに、ストレステストが入るという話だけで、赤字覚悟で逃げ出した資本もある。

チュルチュルボンの打出の小槌は、最近紐をきつく閉めてしまい、なか引っ張ってくるのが難しい。
しかし、ローハイドには困った。まさか本当に打ち切りするとは。
おかげで、海上どころか空まで苦しくなった。

これもみな、チュルチュルボンが悪い。

こっちが金をくれと言ったのに、出してくれないチュルチュルボンは悪魔である。
本来ならば、チュルチュルボンから金をやるよと、頭を下げて言うべきである。
そうしたなら、もらってやってもいいよ、と丁重な返事をするというのに。

全くチュルチュルボンは、礼儀を知らない。

もらってやっていいと言ってるのに、挨拶ひとつよこさないとは愛情のかけらもない。たぶん人間ではない。猿なのだろう。

8月には、あきつしま銀行が5億ドル借りてくださいというから、仕方なし借りてやった。

貸すということはくれるということだ。
だから、借りてくださいというあきつしま銀行のいうことを聞いてやったのだ。
なのにチュルチュルボンは、それさえできない。
全くひどい国である。

しかし、ローハイドにはいささか手を焼く。

あそこは、貸すと上げるが同じ意味だという常識を知らない。
ひょっとしたら、白毛人はDNAが違うのだろうか。
ローハイドは今でこそ偉そうに、あちこちの海と空を支配しているが、本来は我々の子孫なのである。
全くだだっ子には困る。
こちらは大人だからそれ以上は何もしないのに、海と空ばかりか、ホテルや家、電車にまで邪魔を始めた。

だから、本当はもうすぐ開通するはずだった、ヒラマサ特急線もできなくなった。

これもみな、ローハイドが悪い。

もっと悪いのは、やはりチュルチュルボンである。

一昨年前に、100億ドルくらいなら金を借りてやってもいいと言ったのに、知らぬ顔をしていた。

こっちから借りてやってもいいと紳士的な態度で望んだのに、無視するような無礼な猿。


全く礼儀知らずには困る。




しかし、参ったなあ。


ヒラマサはどうすんべ。
雪もほとんど降らなかっただよ。


こればっかりは、風水でも無理だっちゃ。




出るエッチ毛ーに、もう一度聞いてみっか。