最近の度重なる放射性物質漏れ報道で、やっと出てきたβ線。
あの地震ならびに原発事故あるいは事件後に、何度も記事にしているが、ベクレルとシーベルトをごちゃ混ぜにし、γ線のみを放射線のごとく発表したばかりか、麦わら帽子掛けにしてはひどく高額な測定ポストを作り、さらに腰高のベクレル数をすべての放射線量の如く発表する広報やらマスコミにはうんざりしていた。
また、γ線のごく一部の推定値の推定値の推定値しか出せない機器を、まるで放射線量測定ができるかのように販売してもいた。
初めはヨウ素、続いてセシウムの同位体の報道がされるようになり、比較的最近、やっとストロンチウム同位体やトリウムの名前が出てくる。
それでもまだβ線の名前がちらほら聞かれるだけで、α線や中性子の話がない。
内部被曝に最も影響を与えるこれら2種は、γ線のようには簡単に測定&推定値算出は難しいだろう。
が、例えば戦争で相手の兵力を考える時に、竹槍の数ばかり数えて、機関銃やら大砲の数は無視してよいのだろうか?
β線が話題になっただけでも進展だが、まだまだ道は遠い。
現在、汚染水のことばかり話題になっているが、これはたらいの中の泥水のことを話題にし、湖の中にある毒物発生装置には目をつぶっていることと同じだ。
しかし、今になっては現在の人類には、この発生装置を止めるどころか、それを確認することさえできない状況にある。
こうなった責任は、当然原発構造にもあるが、私個人の考えでは、空き缶頭のパフォーマンス野郎にあると思っている。
万死をもってしても足りないと思うが、今の日本の法律では逮捕・監禁さえできない。
せめて事実を話してもらうのが、人間としての最低限の希望だが、残念ながらこれも無理だろう。
阪神・淡路の時の一見人当たりのよい被災者見殺しじいさんでさえ、いまだに寝言を言える国だし。
このあたりは、憲法改正前に、まずは手をつけるべきだ。
もちろん、人権侵害とか騒ぐだろう。
だったなら、そういう方は、自分が素晴らしいとする国に永住していただきたい。
残念ながら、汚染水問題は大海の中の1滴の水の話である。
元栓を止める他手はないが、現状ではどこにどれくらいの元栓があるのかさえわからない。
また、仮に分かっても、止める方法がわからない。
空き缶が余計な頭を働かせければ、まだ何とかなった可能性はある。
推論の域をでないが、うまくすれば、現状ほどの元栓数にはなっていなかったかもしれない。
そう考えると、空き缶を大陸の向こうまで蹴飛ばしてしまいたい私がいる。