だから、いろいろ考えて寓話の形をとる。
最近とある研究者が唱えたという、女性の再雇用の話を耳にし、ここに妄想術と歴史的事実を絡ませて書いてみたい。
………………………………
なんだこれは!俺はこんな話は聞いてなかったぞ!
はい。これは国民には秘密です。
俺は、世界一大きな沈没船の船長になったのか!
いや、閣下。対策はあります。
こんな泥船を救う手があるというのか。
まさか、あなたのところから寄付?
いや、ケチなあなたがそんなことをするはずがない。
これは手厳しい。
はい。寄付はしません。 が、先行投資はいたします。
先行投資?
ええ。PDDの連中に働いてもらいます。
えっ?PDDといったら、あなた方を、金の悪魔と呼んでいる過激なグループではないか?
はっはっは。
閣下は、まだ若い。
あの連中にも、たんまり飴玉をやってますよ。もちろん知っているのは、上の一握り。兵隊は何も知らずに動いています。
知らなかった。
いや、こういうのは、私たちの常套手段。
で、どうするというのだ。
国民の半分は女性です。 ご存知ですか?
そんなことは分かっておる。歩くセックスマシーンと呼ばる私でも。
では、その女性からは税金を取っていますかな。
もちろん、働いている女性からは税金を納めてもらっているはず。
では、働いている成年女性は、どれくらいいますかな?
ここでも、1割に至りません。
半分いる潜在的納税者を、放置しておくのはもったいない。
うむ。そうか、そういうことか。
はい。閣下。
この運動をすべての業界に広げます。
私は、可能な媒体を使って全国に拡散します。
あなたにコントロール不可能なのは、月の満ち欠け、トルネード、赤尻黄色毛長猿くらいなもの。
よろしく、お願いいたします。
で、閣下。
その暁には、私も美味しい酒が飲みたいですね。
はっはっは。
さすが、あなただ。
しっかりしている。

ムシトリスミレの一種