【小説】ある町内会の話 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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普段は町内会の話など全く興味のないTさんが、「絶対あの人が役員になるのはイヤ!」と叫んでいた。
私には非常に不思議だった。
というのは、Tさんが絶対イヤだと言ったその人は、Tさんちの隣にあるゴミ焼却兼風呂の中止を訴えている人だったからだ。しかも、周りの役員さんたちは運転手付きのベンツやBMBで町内会に来るような人の中、はるか山のふもとの太郎杉のあたりから歩いて町内会に来ていたからだ。
何故だ?

と思った。

私はその名指しされた人にはほとんど興味がなかったが、その理由を知りたくなった。


で、調べてみた。

ただし、町内会の噂はあてにならない。

だから、本人が呟いたり、野道を歩きながら歌う歌や、一緒に帰る人を調べたのだ。



いやあ、驚いた。


山のふもとで一人暮らしと勝手に信じた、自分の馬鹿さを痛感した。


普段は大人しいTさんがイヤ!をしたのとは理由が違うようだが、非常に驚いたのであった。




しかし、町内会には見た目の甘さで、果物を買ってしまう人も多いだろう。

とくに、若者や老人などは。




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