
経済というものは、全く私の分野外にある。
というか、経済とは近代文明の作った幻想であると思っているので、蟻には雲をつかむ話は理解できない。
ということで、あとすこし身近な話題について考える。
チェルノブイリと福島を比較してみよう。
ここでは、あえて意見を言わない。
この比較を見て、自分で考えて欲しい。そうすれば、私の意見など述べる必要がないことが分かるだろう。
①事故を起こした炉の監視
チェルノブイリ
事故炉各所に穴を開け、放射線線量を常時監視すると同時に、監視カメラを設置して目視監視もしている。
福島
事故炉に対して、上記のような監視設備はない。
②汚染物
チェルノブイリ
一定箇所に集め、厚さ1mの粘土層の上に1mの砂の層を設け、この中に汚染物を格納。さらに粘土層の下には放射線線量計を設置し、その漏れ監視をすることを事故後1ヵ月で決定。作業に入った。
福島
事故から2年以上経ても、汚染物収集ではなく、地方への汚染物のバラマキをしている。



いずれもキョウチクトウ。
初動対応については、事故直後ブログにつづっているし、怒りがぶり返すから書かない。
ただ、これについては上記比較とは別に、一言意見を言いたい。
国会は役人の作った原稿を読む学芸会で高級取るのはまだ罪が軽いが、どうしようもないボケが科学を管理しようとすることは、国民にとっては大罪であり、かつ不運でしかない。
このような事態でさえ、主たる者の責任が問われないのは不思議だ。
★参考文献
日本原子力文化振興財団
『原子力文化』2013年6月号