天の邪鬼特集 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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私はなりたくない


自分勝手で人の言うことをきかない人のことを「天の邪鬼」などという。
この天の邪鬼の語源、由来については幾多の説があり統一された見解はない。
面白い説に「天の邪魔」がなまったとする説がある。 天とは朝廷を意味し、その邪魔者ということだから、旧日本人ということになろう。古事記を読むと分かるが、天族から日本を支配するように命令を受けた神の何人かは、大国主の飴玉、色仕掛け作戦にはまり日本にすっかり馴染み支配命令を忘れてしまう。
これを上層部に伝えようとした密偵は、途中で殺されてしまうが、殺した本人も命を奪われる。
天の邪魔はこのあたりから発生した言葉とも言われ、これがなまって天の邪鬼になったという。

また、中国あたりの故事には、大晦日などに天帝に人間の悪業を伝えるのが邪鬼の仕事なので、この日は邪鬼に密告されぬよう徹夜して邪鬼を見張るなどというものもある。
これが変化して、日本では特定の日の夜に講を組んで夜をあかす風習へ変わっていく。

一方、仏教では邪鬼はいささか間抜けな、あまり大きなことはできないわがまま鬼の類いであり、せいぜい人間を悪業へ導く程度のやんちゃ坊主、いや、やんちゃ鬼である。
多くの場合邪鬼は、四天王や青面金剛に踏まれている。
田舎の辻や神社、寺などには、こうした踏みつけられた邪鬼の像を見ることができる。

先に述べたように、いたずら坊主程度なので、石に彫られた姿も、いまひとつ憎めない姿、表情をしているものが多く、私は好きである。


残念なことに、これら石仏は江戸時代の天災や飢饉の後に制作されたものが大半で、その状況から石の質が悪い。従って、邪鬼も風化浸食により消えてしまっていることがよくある。


そんな中で、なんとか邪鬼の姿が分かるものを一挙に掲載する。

大半が天保の飢饉や宝暦の富士山噴火の後に彫られたものだ。









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