「あら、旦那。それは良うございました」
「何!拙者がプラスチック刀と知って、愚弄する気か。ならば、その首一刀のもとに切り落とすぞ」
「ちげえます。青虫いるぐれえだから、食っても大丈夫なわけでげす。旦那は運が良がったんですよ」
「さようか」
「へえ。神仏に誓って間違げえごぜえやせん。いや、ここには神様だの仏様だのは名目上許されているだけで、実際には神様仏様なんざ拝んでいると危ねえから、稲刈り鎌に誓って間違えなく安全です」
「うーん。神仏ではなく稲刈り鎌かあ。さて、安心して食っていいのやら、空腹を我慢して捨てるやら」
「旦那。とにかく、青虫いりゃあ、安全です」

ピンク パンサー