【昔話シリーズ】南越の角(かど)黄身似膿 (=ヘビメタ) | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

「おい、主。これを見てみろ。珍現在菜に、青虫が入っているではないか!」


「あら、旦那。それは良うございました」


「何!拙者がプラスチック刀と知って、愚弄する気か。ならば、その首一刀のもとに切り落とすぞ」



「ちげえます。青虫いるぐれえだから、食っても大丈夫なわけでげす。旦那は運が良がったんですよ」



「さようか」


「へえ。神仏に誓って間違げえごぜえやせん。いや、ここには神様だの仏様だのは名目上許されているだけで、実際には神様仏様なんざ拝んでいると危ねえから、稲刈り鎌に誓って間違えなく安全です」




「うーん。神仏ではなく稲刈り鎌かあ。さて、安心して食っていいのやら、空腹を我慢して捨てるやら」


「旦那。とにかく、青虫いりゃあ、安全です」






しま爺の平成夜話 ★島ちゃんオジィシャレブログ-201305251604000.jpg

ピンク パンサー