
私の生まれ育ったところでも、また今住んでいるところでもないが、さほど遠くないところになかなか落ち着ける場所があるのでご紹介したい。
ちなみに、私はこの公園の回し者ではありません。
JR武蔵野線と言って、新宿駅から東京駅までの山手線を外側に広げたような路線がある。
23区の西・府中から、埼玉南部をなめながら、千葉西北部を経由し、京葉線に入って東京駅に至るものだ。
この路線は、東京ディズニーランドへ行き来する人も多いので、朝晩の混雑と事故の多さは知る人ぞ知る路線である。
さて、この武蔵野線が千葉県に入ってしばらくのところに、市川大野という駅がある。
ほとんど乗降者がいない小さな駅だ。
この駅改札から徒歩3分未満(歩道の信号が青ならば、私の足で90秒)のところに、市川市万葉植物園というものがある。
とはいえ、コンビニの細い脇道を通ったり、かなりの階段を登ったりするので、分かりにくい場所ではあるが。
ここは広さ約3300平方メートルだから、都会なら住宅の50棟、100棟分の敷地ではあるが、田舎ならごくあたり前の1軒屋の庭の広さだ。
実は、この公園はとあるブロガーさんがご紹介している場所と勘違いして訪れたところだ。
が、実に気にいったのである。


名前が示すように、主に万葉集に読まれている植物を集めていて、植物園としては地味なことこの上ない。
今の時期だと、花咲いているものはこんなもの。

ハマヒルガオ

ハマエンドウ

マムシグサの一種

フタリシズカ
★こんなところにまで、シラユキゲシ(ごく最近の帰化植物)が入りこんだ。やはり、かわいい顔してなかなかやるもんだねと……なのだ。
だから、子どもというよりは大人向け、あるいはマニア好みだろう。
なにしろ、変人ジジイの私でさえ感心するほど地べたに近づき、じーっと観察していたりする人がいるから。
さて、ここでの今のトピックは、なんと言ってもジャケツイバラ(蛇結茨)だ。
枝は名前通り鬼の金棒のようだし、細かい枝には逆さトゲがあって厄介だが、花は見事だ。
まだ、あと1週間くらいは咲いてるでしょう。
お近くの方はぜひ。
市川大野駅を降りて目の前にあるコンビニ左脇を抜けて、広い石階段を登ってすぐ目の前(狭い鉄階段は業者用)。
ジャケツイバラは、庭園の一番奥の方です。


池には、こんなのがいます。
