今朝の光景 2013 04 18 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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この春小学校に上がったのだろう。 ピンクのカーディガンに大きく光るランドセルを背負った女の子が、肩を揺らしながら私とは反対側の歩道を歩いていた。

曇った顔の中に、何かが燃えている目であるようにも感じられた。


まだ家で遊んでいたいのだろうな、とも思った。


と、彼女が声を張り上げた。


「分かってんだろうな。自分のしたこと……。責任持てよ!」


声の先20メートルくらいのところに、やはりピカピカランドセルの男の子がいた。

背中しか見えないが、目線は空の向こうにあるようだ。




少し寒くなった。

私が責任なる言葉を知ったのは、多分小学高学年になってからだ。

また、息子以外に「責任持てよ」なることを言ったことがあったろうか。

いや、責任持ってやってね、責任ある行動を、くらいは言ってるだろう。



女の子はまだ何か叫んでいるようだが、雑踏の中に消えていき、すでに言葉としては聞き取れない。




朝から、聞いてはいけない言葉を聞いてしまった気分になったのだった。